あなたは、株式投資で耳にするROEやPBRをどう理解していますか?
数値がこうなっていれば割安になるなどと評価できることはわかっていても、なぜそうなるのかも理解してますか?
今回は、株式投資に係る指標の、ROEとPBRはどういった指標なのかを解説します。
税金や経費などのことなど、かなり省略して事例を作成していますが、流れをつかむ程度でご活用ください。
出資によって資金を集めて商売の準備をする
あなたが、商売を始めようと考えたところ、ある3人が5,000円の現金をあなたに出資してくれました。
あなたは、その5,000円を受け取る代わりに出資証明書を渡しました。
そして、あなたはその受け取った現金の15,000円を使って、1個1,000円の商品を15個仕入れます。

これが、出資してもらった現金が商品に変わったという内容になります。
また、資本の中身が、現金から商品に変わったとも言えます。
出資証明書 = 株券
5,000円の株を3株売って、そのお金の15,000円を資本金として事業を開始したことになります。
この株券は売買が可能で、現在価値は購入価格の1枚=5,000円となっています。
商売を行い利益がでたので商売の規模を大きくできる
次に、仕入れた商品に付加価値を付けて1,200円で販売を開始しました。
商品は、全部が現金で売れて、利益は200円×15個で3,000円となりました。

これで、次は仕入れが18個できるので同じように売れれば、利益が3,600円見込めることになります。
利益は利益剰余金となり、資本金と合わせて純資産となります。
稼ぐ力はどれくらいあるのか?をROEで示す
ここで、最初に5,000円を出資した人達は、そのお金でいくらの利益を生むことを間接的にすることができたのでしょうか。
結果は、集めたお金15,000円で3,000円の利益を作ることができたことになります。割合でいうと3,000円/15,000円で、率で言うと20%となります。
この20%がROEという指標になります。
ポイント
ROE = 自己資本利益率(自己資本でどれくらいの利益を出したのかを図る指標)
R:Return(リターン)
O:on(オン)
E:Equity(エクイティ)== 自己資本
※Return on:リターンオンで、「○○によるリターンはどれくらいか?」となる
そして、ここで変化が起きます。
資本とされる金額が15,000円から18,000円になったことです。
当然、前回と同じ割合の20%で利益がでるものだと予想できます。
だとすると、利益は18,000円×20%で3,600円になります。
仮に次の商売の結果が、この3,600円を下回ったらどう思いますか?
おそらく調子が悪いな=評価を下げるとなるのではないでしょうか
また、3,600円を上回ったらどうでしょう?
調子がいいな=評価を上げるとなります
自己資本と時価総額はどうなっているのか?をPBRで示す
さらに、資本が利益で18,000円になった状態を考えます。
最初に出資をしてくれた人に渡した出資証明書ですが、利益分が増加したことで価値が変化します。
なぜなら、この資本と引き換えに渡した証明書なので、資本が18,000に増えた今、18,000円/3枚となり、1枚あたり6,000円の価値があるともいえるのです。
そして証明書の現在価格×枚数を、時価総額といいます。

この資本と時価総額の割合である0.83がPBRとなります。
ポイント
PBR = 一株あたりの純資産(株価/(純資産/株数)):自己資本で利益を確保できているのかを見る指標
P:Pice(プライス)== 株価
B:Book Value(ブックバリュー)== 純資産
R:Ratio(レシオ)== 比
例えば、証明書3枚が誰か別の人に6,000円で全部売ることができれば、時価総額は6,000円×3枚で18,000となり、PBRは1となります。
5,000円だった証明書を持っていた人は6,000円で売ったことで利益を上げることができました。また、購入した人はまた証明書の価格が上昇するのではないかといった期待を買うことができたことになります。
PBRが1の状態は株の価格と企業の価値が一致している状態といえます。
なので、1以下なら一致する程度の価値までは価格が上がってもいいと考えられることになります。
簡単ですが、これがPOEとPBRの解説になります。
こういった指標をもとに、今後、その企業がどういった価値を作っていくのかをみて、株式投資などに活用できます。